雇用統計 8月のおさらいと今日の注目ポイント


為替取引において避けては通れないのが雇用統計
昔ほどのお祭り感・値動きは最近影を潜めておりますが
それでも他の指標と比べると影響力・存在感は段違い
今回はそんな雇用統計について前回のおさらいから今月のポイントまで
そしてすでに発表された雇用関係の各先行指標についてもまとめてみました

本日の注目指標:雇用統計

前月のおさらい

指標名 時間 主な対象ペア 市場予想 結果 15分後騰落率
非農業部門雇用者数 21:30 +190千人 +201千人 +0.139%
失業率 21:30 3.8% 3.9%
平均時給[前月比] 21:30 +0.2% +0.4%
平均時給[前年比] 21:30 +2.7% +2.9%

8月の雇用統計は全体で見るとそこまで力強い内容ではありませんでした
雇用者が減少し非労働力人口が大幅に増加したため
労働力人口が減少、その結果労働参加率が62.7へと減少しました
また非労働力人口が大幅に増加し
その中でも仕事が欲しい人が+22.6万人もいた事から
単純に職探しを一時的に諦めた人が多かったようですね
本当に雇用が強い時は、職探しを諦めた人(非労働力人口)が職探しを始める為
失業者にカウントされ一時的に失業者が増える事になります
よって場合には失業率が上昇する事もありますがこの場合は悪い兆候ではありません

※NFP修正値ではありません

民間部門の方に目を向けて見ますと
非農業部門雇用者数は前月比20.1万人増と
市場予想の19.0万人増を上回りまずまずの増加幅となりました
ただし前月分と前々月分で合計5.0万人が下方改定され若干後味の悪い印象も残こしました
業界別で目を引いたのは自動車業界の影響で製造業が3000人減少
17年7月以来初めて減少しました

平均時給に関しては前月比+0.4%、前年比+2.9%で
いずれも市場予想(前月比+0.2%、前年比+2.7%)を上回りました
前年比の伸び率は2009年6月以来、約9年ぶりの高水準であったことから
賃金の上昇に加速の兆しが意識され、米国債が売られ長期金利が上昇
幅広いペアでドルが買われる展開となりました

9月時の雇用統計の値動き

雇用統計(Employee Situation Report/Job Report/Labor Report)
(USD/JPY 21:25-21:53 6倍速)

今月のポイント

指標名 発表時間 主な対象ペア 前回 市場予想
非農業部門雇用者数 21:30 +201千人 +185千人
失業率 21:30 3.9% 3.8%
平均時給[前月比] 21:30 +0.4% +0.3%
平均時給[前年比] 21:30 +2.9% +2.8%
最大のポイントは平均時給
先月のような賃金の上昇ペースが維持され
平均時給が市場予想を上回るような事があれば
サプライズで指標直後には瞬間的にドルが大きく買われる展開になるかもしれません
その場合10年債利回りが上昇し
ダウを始めとする株式市場の下落を誘う可能性があります
株式市場の下げ幅いかんでは、円買いに転じる可能性も考えられます
その辺の通貨の強弱関係については実際の指標直後の動向を確認する他ありませんので
ダウ・10年債利回り・ドルインデックスの3点セットは確認しておきたいところです
非農業部門雇用者数については
市場予想を上回るに越したことはありませんが
たとえ市場予想に届かなかったとしても
持続的な労働市場の引き締まりを確認できるとされる15万人以上の増加が確認できれば
昔ほど値動きに与える影響は無いと思われます
(ただ指標直後の瞬間的な上げ下げはありえますが)
逆に20万人を超えるような増加となると市場的には好感され
瞬間的な買いに繋がる可能性はあると思います
最後に一つだけ注意点として
アメリカのハリケーンの影響があるかもしれません
先に発表されたISMやADPではその辺の影響はありませんでしたので
大丈夫だとは思いますが可能性は無いとも言えませんので
一応頭の片隅には入れておきたいですね
ポイント:平均時給の伸び
            :最低でも15万人以上の非農業部門雇用者数の増加

9月雇用統計の各先行指標

ADP/ISM

9月 8月
ADP雇用統計 +23.0万人(+18.4万人) +16.8万人(+16.3万人)
ISM製造業景・雇用 58.8 58.5 2月来の水準
ISM非製造業・雇用 62.4 56.7 統計史上過去最高

各地区連銀製造業景気指数

9月 8月 6カ月平均
NY連銀製造業景況指数・雇用 13.3 13.1 12.9
6か月先・雇用 14.7 18.0 19.5
フィラデルフィア連銀製造業景況指数・雇用 17.6 14.3 22.7
6か月先・雇用 31.7 32.1 33.8
リッチモンド連銀製造業景況指数・雇用 16 25
6か月先・雇用 23 28

消費者信頼感指数

消費者信頼感指数・雇用(現状 9月 8月 前年同月
十分 45.7 42.3 32.7
不十分 41.1 45.6 49.3
困難 13.2 12.1 18.0
雇用(6か月先予想)増加 22.5 21.5 19.2
減少 11.0 13.2 13.0
不変 66.5 65.3 67.8

新規失業保険申請件数

日付 件数 前週比 4週平均 継続受給者数
09/22/18 21.4万件 +1.2万件 206,250 ハリケーンの影響
09/15/18 20.2万件 -0.2万件 206,000 1,661,000
09/08/18 20.4万件 -0.1万件 208,000 1,645,000
09/01/18 20.5万件 -0.8万件 210,000 1,700,000
08/25/18 21.3万件 +0.3万件 212,250 1,711,000
08/18/18 21.0万件 -0.2万件 213,750 1,710,000
08/11/18 21.2万件 -0.2万件 215,500 1,728,000
08/04/18 21.4万件 -0.5万件 214,500 1,729,000
※ハリケーンに襲われたノースカロライナ州では申請件数がほぼ5倍の約1万件となり
サウスカロライナ州では2倍余りの3400件近くになった
ただそれでも全米であればほぼ50年ぶりに低水準

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